振動
こんにちは、トレーナー土屋です。
先日の10日、日曜日
高円寺にあるメルセス修道院にて行われたコンサート「baroque voice」に出演してきました。
今日はその様子を少しレポートしたいと思います。
住宅地にひっそりとあるメルセス修道院。
日本で教会、というとどうしても結婚式のアレを思い出してしまう と思うのですが(^_^;)
ここは空気が全く違います。
献身的にシスターたちが御祈りの為に使っている場所。
祈りの念、気のようなものをひしひしと感じるとても静かな所でした。
今回は、その空間にしかない[沈黙]をテーマに
クラシック現代音楽、ジャズの即興をベースにしたユニット
【Silent echose】で演奏してきました。
私は今回、歌い手というより
"声"という楽器としての参加です。
言葉を歌い上げるというより、a-とかu~といってるだけの状態です。
また、普通ならメロディがあってコードがあるものですが
今回は
1フレーズのみ、とか
音一つだけ、という指定で後は即興で作っていく演奏方法。
沈黙を生かす為、必要な音を慎重に選ぶこと、そして
いかにイメージを膨らまし、それを提案できるかということ
に集中して、声を発してきました。
演奏の様子。
…って書くと、
すごーい、ややこしーいことをやっているようですが(; ̄ェ ̄)
その場の空気に合わせて、「丁寧に歌ってきた」って感じです。
聴いて下さった方からは
気持ちいいとか、心地よいとか、寝そうだったとか(笑)
よくわからないけれど、でも来てよかった、とか。
そんな言葉を頂きました。
それでいいんですよね(^_^)
音楽は、知ってることよりも何よりも
まずは感じることなんだなー、と
お客さまからの反応でそう思いました。
修道院の響きと、雰囲気と、沈黙が
より一層透明な空気感を作ってくれて
我慢する丁寧な音の美しさ、
みたいなものを肌で感じていただく事ができた気がします。
歌好き、音楽好きの皆様に
生の音の振動をぜひライブやコンサートで感じて欲しいと改めて思いました。
聴いていても、歌っていても、演奏していても
生じゃなきゃ感じきれない振動、
その場所でなくては感じきれない振動が、絶対にあります。
この「振動の感動」を
もっと多くの人に知ってもらいたいと
つくづく思えたコンサートでした。
写真は今回のユニット【Silent echoes】の三人
ボイストレーナー土屋